
「Braveブラウザを使っているけど、VPN機能もついているって聞いた」「広告ブロックが無料で使えるくらいだから、VPNもタダで使えるんじゃないか」——Braveブラウザのユーザーであれば、一度はそんな期待を抱いたことがあるのではないでしょうか。普段から広告ブロックやトラッカーブロックを無料で使いこなしている方ほど、「VPNもそのままの流れで、追加料金なしで使えるはず」と思い込んでしまいがちです。
しかし、実際に設定画面を開いてみると、「あれ、支払い方法の入力を求められた」「無料のはずなのに月額料金が表示されている」と戸惑った経験がある方も少なくないはずです。この記事では、Brave内蔵VPNの正体を正しく整理した上で、日本からの利用可否、制限や注意点、そしてメリット・デメリットまで一つひとつ丁寧に解説していきます。
「Brave VPN=無料」という思い込みが生まれる理由
Braveブラウザは、広告ブロックやトラッカーブロック、動画のバックグラウンド再生など、多くの便利機能を完全無料で提供しています。そのため「Braveの機能=基本すべて無料」というイメージが強く定着しており、ブラウザ内に統合されたVPN機能についても、同じ感覚で「無料で使えるもの」だと誤解してしまう人が多いのです。
実際にBrave公式のVPN機能は「Brave Firewall + VPN」という名称で提供されており、ブラウザにシームレスに統合されているからこそ、余計に「追加インストール不要=無料の延長機能」という印象を与えやすい構造になっています。
結論:Brave内蔵VPNは無料サービスではなく「サブスクリプション」
まず最も重要な事実を整理しておきます。Brave内蔵の「Brave Firewall + VPN」は、無料で使い続けられるサービスではなく、月額または年額の支払いが必要な有料サブスクリプションです。契約すると初回に限り7日間の無料トライアル期間が用意されていますが、これはあくまで「お試し期間」であり、恒久的に無料で使えるプランではありません。
7日間のトライアル期間が終了すると、解約手続きをしていない限り自動的に本契約へ移行し、通常料金が発生します。「無料VPN」という言葉のイメージだけで安易に使い始めると、「気づいたら課金されていた」というトラブルにつながりやすいため、この違いをまず正確に理解しておくことが何より重要です。
日本からBrave VPNは使えるのか
結論から言うと、日本からでもBrave VPNの利用自体は可能です。BraveブラウザはPC版・スマホアプリ版ともに日本語環境でも問題なくダウンロード・利用でき、VPN機能についても日本のアカウントから契約・利用することができます。地域制限によって日本から契約自体ができない、といった制約は基本的にありません。
ただし、後述する通り対応プラットフォームや接続可能なサーバー拠点の数には一定の制限があるため、「使えるかどうか」だけでなく「快適に使えるかどうか」は別の問題として考える必要があります。
Brave VPNの主な制限・注意点
対応OSが限られている
Brave VPNはAndroid・iOS・macOS・Windowsに対応していますが、Linux版は現時点で提供されておらず、対応が予告されているのみで具体的な提供時期は未定の状態が続いています。Linux環境をメインで使っている方にとっては、そのままでは選択肢に入らない点に注意が必要です。
サーバー拠点数が主要VPNサービスに比べて少ない
専業の大手VPNサービスが数十カ国、数千台規模のサーバーを展開しているのに対し、Brave VPNのサーバー拠点数はそれに比べるとまだ限定的です。地域や情報源によって「対応国数」の表記に幅がありますが、いずれにしても老舗VPN専業サービスほどの規模には達していないのが実情です。そのため、特定の国のコンテンツに接続したい、混雑を避けて複数拠点から選びたいといったニーズには、やや物足りなさを感じる可能性があります。
Braveブラウザ自体のインストールが必須
Brave VPNは、Braveブラウザに統合された機能であるため、利用するには必ずBraveブラウザ自体をインストールしている必要があります。普段Chromeなど別のブラウザをメインで使っている方にとっては、VPNのためだけにブラウザを乗り換える、あるいは併用する手間が発生します。
料金は専業VPNサービスと比べて割高な傾向
Brave VPNの料金は月額・年額どちらのプランでも、実は老舗の専業VPNサービスの実質月額料金と同等か、それ以上になるケースが多く見られます。長期契約による大幅な割引がある専業VPNと比較すると、コストパフォーマンスの面では見劣りしてしまう場合があるという点も、選ぶ前に押さえておきたいポイントです。
Brave VPNのメリット
ブラウザに統合されたシンプルな操作性
別途VPNアプリをインストールする必要がなく、Braveブラウザの設定画面からすぐにオン・オフを切り替えられる手軽さは大きな魅力です。VPNの複雑な設定に苦手意識がある方でも、直感的に扱いやすい設計になっています。
ブラウザ内だけでなく端末全体の通信を保護
Brave Firewall + VPNは、ブラウザの通信だけでなく、端末にインストールされている他のアプリの通信も含めて保護する仕組みを採用しています。ニュースアプリやSNSアプリなど、ブラウザ以外の場所で行われている通信も一括して守れる点は、単なる「ブラウザ拡張型VPN」にはない強みです。
ノーログポリシーを明言
Brave VPNは、利用者の通信内容や接続履歴を記録しない「ノーログポリシー」を掲げています。プライバシー重視のブラウザを開発してきたBraveらしい設計方針であり、この点を重視する方にとっては安心材料の一つになります。
1契約で複数端末をまとめて保護できる
1つのサブスクリプションで、スマホやパソコンなど最大10台までの端末を保護できる仕様になっており、家族や複数デバイスでまとめて利用したい方にも対応しやすい設計です。
実際に試してみて感じたギャップ
筆者も「Braveを使っているし、せっかくならVPNもまとめて使ってみよう」と軽い気持ちで設定画面を開いたことがあります。しかし実際には支払い情報の入力画面が表示され、「無料じゃなかったのか」と拍子抜けした記憶があります。7日間の無料トライアルがあることを知らずに焦って画面を閉じてしまい、後で調べ直して初めて仕組みを正しく理解した、という経験でした。
この体験を通じて感じたのは、「ブラウザに統合されているから無料」という思い込みは非常に起きやすいということです。事前に料金体系を正しく把握しておくだけで、こうした無駄な戸惑いは避けられます。
Brave VPN以外の選択肢も検討したい方へ
Brave VPNは手軽さやブラウザとの統合性という点で魅力がある一方、サーバー拠点数やコストパフォーマンス、対応OSの幅では専業VPNサービスに一歩譲る部分があります。特に「特定の国のサーバーにこだわりたい」「複数デバイスをできるだけ安く一括保護したい」「Linux環境でも使いたい」といったニーズがある場合は、実績のある専業VPNサービスと比較検討することをおすすめします。
NordVPN
世界中に非常に多くのサーバーを展開しており、地域やサーバー選びの自由度が高いのが特徴です。セキュリティ機能も充実しており、ノーログポリシーの実績も長く積み重ねてきています。
NordVPN[公式サイト]Surfshark
同時接続台数が無制限という点が大きな強みで、家族や複数端末をまとめて保護したい方に特におすすめです。コストパフォーマンスの高さでも定評があります。
SurfShark[公式サイト]ExpressVPN
速度と安定性の評価が高く、動画配信サービスなど負荷のかかる用途でも快適に使えるサービスです。30日間の返金保証もあり、初めてVPNを本格導入する方でも試しやすくなっています。
ExpressVPN[公式サイト]まとめ:「無料」という言葉に惑わされず、仕組みを正しく理解する
Brave内蔵のVPNは、あくまで7日間の無料トライアル付きの有料サブスクリプションであり、「ずっと無料で使えるVPN」ではありません。日本からでも契約・利用自体は可能ですが、対応OSやサーバー拠点数、料金面では専業VPNサービスに劣る部分もあるため、自分の使い方に本当に合っているかどうかを見極めることが大切です。
ブラウザとの統合性や手軽さを重視するならBrave VPNは魅力的な選択肢ですが、コストパフォーマンスやサーバーの豊富さを重視するのであれば、専業VPNサービスと比較した上で判断することをおすすめします。


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